お正月について

お正月は、旧年を無事に過ごせた事と新年を祝うための行事で、歳神様を家に招き入れる神事でもあります。
1年の節目として年間を通して最も重要な行事の一つであり、今年も豊作であるよう願い禊をして祈りを捧げる事がそもそもの由来と考えられています。

歳神様と聞くとあまり馴染みはないものですが、そもそも日本ではありとあらゆるものに神が宿ると考え、新年に幸せや福をもたらす神様として歳神様をお迎えしてきました。
玄関や居間に取り付ける飾りなどはいずれも神様をお迎えする際の目印や、神様が宿る依り代として用いられます。
飾りの種類は様々あるのですが、門松・松飾り・注連飾り・注連縄・玉飾り・餅花などが代表的なもので、床飾りである鏡餅はお供え物になり、またそれ以外にもお寺や神社で授与される破魔矢を飾る事もあります。
飾り物に関しては一般的に12月13日〜30日(29日は除く)に飾る事になり、また松の内である1月7日を過ぎた後に外してお寺や神社に持ち込み、お清めをした後に御焚上やどんど焼きなどで燃やされます。

お正月は日本は元より世界で広く行なわれていますが、国内では特に行事として重視されており、その準備は年越しのための準備から始まります。
12月31日はいよいよ準備も最終段階に入るのですが、この大晦日は歳神様を招き入れるために寝ずに待つ日とされています。
お寺では除夜の鐘が108回鳴らされ、また神社では火を焚いて大祓えが行なわれ、年が明けたのちに初日の出を見に行くこともあれば初詣や親戚への挨拶など忙しい日を送ります。

1月1日は国民の祝日としてお休みになるのですが、大抵は元日だけでなく三が日または松の内まで仕事は休みになり、この休みの間にお世話になった方々に手土産を持参しお年賀に向かう事もあります。
またお正月に親戚や知人の家に向かう際には子供たちにお年玉を渡します。
毎年のように頭を悩ませるのは子供の年齢と共に変わるお年玉の相場についてですが、一般的に小学生では3000円、中高生で5000円程度とされています。

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